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「そういえばちっちゃい頃って、ニュースキャスターが人の死んだことを伝えるのに、どうして泣いてないのか、知り合いでもない人の死を伝えるのか、ぶり疑問だったっちゃね」手足伸び切った今となっては、自分が過去にどんな考えを持って...

6/6

「死ね愛の言葉」という一節から始まる、一見殺伐としているが淡々とした詩をどこかで見かけて、それがどこで見たものだったのか思い出せない。そのうちまた出会う。 父は病院の休憩室で私と兄に、「止まない雨はない」といった言葉をか...

5/31

2012年8月某日。その日は日本列島のほとんどをあまねく曇天が覆った日。その月はその一日だけ、関東に雨が訪れた。よく覚えてる。誕生日だったその日、私はバイトを休んだ。祝う労苦を同僚にかけたくない気持ちと、少しの見栄、本当...

5/23

日本語しか喋れないので、日本語でしか物事を考えたことがない。 たとえば英語で考え事をしてみたいが、その理由は単純に憧れだけで(かっこよさそう!)、英語で考え事をしたことがないくせに、それを、憧れとは別の動機で以て目標に据...

5/21

「僕こんなに楽しい日、初めてですよ。職場じゃ彼女たちの曲なんか聴いたことない人しかいないですもん」 まあまあ私は絶望する。雲の上の存在、どメジャーな存在であった彼女たちの音楽ですら、誰かの孤独を癒し、しかしその孤独を、解...

5/15

米津玄師がインスタに投稿した画像の意味を知らず、調べることはせず(調べたのかもしれないが解にたどり着けなかったのだろう)、画像をありあわせの感受性で何とか読み解こうとするファンをあげつらって嗤う、という出来事が、私の知る...

5/14

ライブに久々に足を運んだ。あれ、そうでもないか。 ここに、ひとりの人間がいると想像する、別に人間じゃなくてもいい、猫でもキャッサバでも良い。 その存在に、あなたは惜しみない愛を注いでいるとして、どのような行動で以て彼(彼...

5/12

ものすごくお好み焼きが食べたい。酒はそんなに強くないが、炭酸で割った何かを飲みながらお好み焼きを口いっぱいに詰め込みたい。 生来のルーズな性格に加え、基本的に請負仕事のため起きる時間がまちまちの私は、家族と朝食を共にする...

5/10

ガンダムのプラモデルを作るのが好きだった。もっと好きだったのは、完成したそのプラモデルをニッパーやペンチで割ってボロボロにすることだった。左足の膝から下が欠け、肩から配線を模した小径のバネが飛び出ているマスターグレードの...

5/9

ハイエース(正確にはレジアスエースというらしい。販売店のブランドが異なると名前が変わる、という現象にいまだ馴染めずにいるが、ファミリーマートで売っている100円のおっとっとは、スーパーおっとっとという名前を冠していること...