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新婚旅行の時の写真とか、今見返すと仕上がってたなーと思うもん、
遺影って死ぬ間際の写真なんかわざわざ使わなくても良いよね?残酷。一生で写真なんか1枚しか撮られたくないけど、それが遺影でいい。わがままばかり言わないで。杉苔の枯れたところを見つめてる。川が走ってる…?ひそひそ声が私の首筋をなぞっていく。なんて白い人だ、瞳も、肌も。時間。綺麗。節約?もう濁らない。昨日はたくさんたくさん、思い出した。どれも良い思い出で美しかった。さよなら、って俺は人に言ったことがない。布団以外はずっと一緒がいい。みんな眠りに帰るだけなんだ。僕の村においでよ、きっと幸せな暮らしがある…この村で暮らすつもりがないなら、残念だけれど、杉苔…君のことを僕は、忘れなくちゃならない。インタールード。長いな。時計を見やる。そろそろ…。
象の眼科をくり抜いてできたタイムカードに社員証を投げ入れる。フォンと軽快な音、シャッターが開いて私を招き入れる。二条のお香の燃える音…夏が近づいてきている。ゆすりめ。雲を見る。雲を見ない。窓を見やって頬を張り付けて、汗の存在を感じてみる。そういえば僕らの間に夏はなかった。あったのかな?不思議と、どんな会話をしたのか、までは覚えていない。だけどあなた、あなたはもう違う人であることがうっすらとわかってくる。あらゆる人に、確かめたことはないけれど。昨日と同じモモンガ?それともカプグラシンドローム?電気椅子でこち亀を読んでいると、使いにきた男が鼻を鳴らしながらウォッフとか鳴いている。鼻が掻けなくて困っているそうだ。私は後ろでに縛られている男の手を見て、なめくじ…言い逃れのできない方から切り落としてくれる、バナナナメクジ。などと唱えていたのが、襖の向こうにまで届いていたようで、試合はたちまち中止、午後の雨も反故になってしまった。お湯だけにくぐらせたTシャツ、ミート戦略とかいうらしい。