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今月は全く日記を書いていなかったな。

きっかけは些細なことで、スマホと連動するbluetooth のキーボードが壊れてしまい、フリック入力でタイプと同様のスピードが出せなくなると、途端に日記を書くのが嫌になってきた。小さい地滑り。こういうのを野放しにしておくと、後々大きな後悔を招くんだろうな。想像力は未来を乱暴に手繰り寄せてくれるや。

今月はなんというか、健全な疲労感ばかりがスクラムを組んで私を襲ってきた。叩けば引っ込む杭、溶けて無くなる氷、醒めれば消えていく夢の中の街。ああすれば、こうなる。そういった作用と結果の関連が明確な物事とばかり取っ組み合ってきた。

知ってる?歌って練習を間違えなければどんどん上手くなるし、ギターだって色んなフレーズが弾けるようになる。その前におっ死んじまう人、若いうちに音楽の美に肉薄する人、その2種類の人間が存在してるだけ。あんたの話を全く聴く気がないのは、そんな往来のど真ん中でいきなり口を開くからだ。

「五葷を食べた口で告白する、あらゆる誓いはなんの効力もない、ただの嘘にしかならない気がするんです」今日は首を傾げられてしまった。明日には誰かが賛同してくれるかもしれない。

「何を犠牲にしても…守るべきものがあるとして…僕にとって今君が…。…それにあたると、…思う、思うんだよ…。よしこれでいこう」ケツにトイレットペーパーを当てがって茶色いタイヤ痕みたいな絵を描きながら愛を伝える言葉を整えるミスター・チルドレン。なんだそれ。考えていい場所とよくない場所、あるだろ?

人がドラムを一生懸命叩いてるのにホッケの小骨を丁寧に抜いて皆に振る舞うなよ。世界が少しずつおかしくなるだろ。

なんの話だっけ。とにかく健全なフローチャートの枠組みの中で蠢いた月だった。思えば生まれてこの方、ずっとそうなのかもしれない。そろそろやめてみよう。足がかりに男はまずズボンの上からTシャツを逆さまに履いてみるのだった。