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あんまり皆さんにしっかりと説明してこなかったけれど、『ムテ』という名前は大好きな漫画『ぼのぼの』の39巻あたりに出てくる、「ほっぺたと後頭部の間の名称」から拝借している(はやくいがらし先生に許可を取り付けねば…と思いつつ4年経ってしまった)。

ぼのぼののお父さんが、その場所に『ムテ』と名付け、「ムテが」「かゆい」などと言っていたりする(なぜ鉤括弧を二つに分けたか?それは、漫画をお読みいただいて、ぼのぼののお父さんの人となりを知っていただければ納得いただけるだろう)。
作中のストーリーとは何の関係もないその一言に、当時24かそこらであった私はそのおかしさに大笑いをして、唇の開閉や舌先のスナップで何度も語感を繰り返して味わいニコニコし、発音してその柔らかく届く響きに聞き入り、ちょっと泣いた。

10年くらい経って、35になろうとする今、そんなもので涙していた自分自身を思い出して驚いてしまう節もあるけれど、本当にすがるものが何一つない時、人間が、いや少なくとも私が必要とするものはなんだろう、なんだったのだろう、という疑問に、答えを一つ持っているので、私はそこいらの人より強い。

あっ、なにも落ちの付け方が思いつかない。
強いです。よろしくお願いします。