Emmah

俺の知らないもう半分の君を見つめていたことに気づいて少しほくそ笑むぬかるんだ遊歩道にグッと染まるエアフォースと折り畳まれて落ち窪んだ三日月をせいので渡る僕ら回遊の途中でアイレットがドラムを叩く音まるで聞こえちゃいない笑い...

lick

「この機会を逃す馬鹿などいようはずがないのに、昨日すれちがっただけの、グレーのスーツを着た…それも背中にびっしりとシワの入ったやつ、きっと座席に座る時もそのまま着続けていたに違いない…顔すらも覚えていないオッサンをだぜ、...

肉について

ある人がいう、答えはとんでもなく分かりきったものであって、分かりきった場所にしかも置きっぱなしであるという。それにしてもどうして我々は我々同士の殺し合いで食事を完結させることができないのだろう、という、一見薄気味の悪い、...