1/9 日記

アニメ『プラネテス』の再放送が始まった。たしか学生時代、狂ったように漫画を読み漁っていた頃に、後輩の家に全巻揃っていて読んだのが同作との出会いだったように記憶している。現代版『銀河鉄道の夜』だ、となぜか当時そのように認識...

1/7 日記

なぜだかわからぬが、あなたが生きていることにとてつもない喜びを感じる。そして不可解に思う。なぜだかわからない点に、ではなく、とてつもない喜びを感じるところに。車窓外に、山があり海があるのはまだ許せる。しかし突堤の向こう側...

1/6 日記

今日も仕事の合間に長屋に向かう。シャッターに開けられている、ポストの役割を果たす横長の穴に水道メーターの問い合わせ用紙が挟まれていた。使用料を記入して、再び穴に差し込む。友人の声かけにより、人生で初めてのパーカッション…...

群盲のパレード

誰でも構わないとは言えない…しかし誰でもいい!言葉をたくさんかけてもらいたいのだ暖かく水圧は強くないが私の体を余すところなく温めてくれるシャワーにあたりたいといった欲望に近い 静かにしていたい…そのために喚き立てている!...

たった二度のノッキング

犬がフガフガ吠えながら三日月を食べている握手による記憶の収奪を恐れる男をたくさんの首が一斉に笑い物にする両腕の欠損に気づいておらず、痛みすら、ないとはと 新しい穴蔵にも飽いてやることがないなら残高照会にでかけよう「無頼者...

また帰ってくるの

仕事の合間に清水まで出向いて長屋の掃除をする。数ヶ月手を入れられず、忘れ去るようにして夕暮れをなんどもやり過ごしてきたことを後悔する。いまさら後悔するのは長屋に足を踏み入れた自分であり、今日まで家の窓辺で夕日に頬を焼いて...