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「夢日記を書いてはいけない」といった話を聞いたことがあるし、一度書いてみたけれど、夢日記に書いた内容をうっすら忘れ始めた頃に、過去に実際にあった出来事と夢日記に書いた非現実の出来事(現実には起こっていないけれど現実に起こりうる出来事)との区別ができなくなったことがあり…あれは本当に書いてはいけません。

で、それを知っているのに私はいまとても危険な遊びに着手している。
ずばりタイムリープもの…というか、自分の人生をとある時点から分岐させて、全く異なる人生を設定し、筆を走らせているのである。

具体的にいえば大学からの分岐で、過去に過ごした学舎とはまったく異なる土地の大学に入学し、その町で過ごしている、というもので、学部、学科、キャンパス、下宿の位置と家賃、間取り、仕送りの額、アルバイトの業種とその立地、よく行く喫茶店(大学の近くと下宿の近くで2、3箇所)、通いつけるスーパー、休日の過ごし方、友人の気質、彼らとの付き合い方、乗っているバイク、服を買いに行く通りなどを決めている。
今後は実際に現地に赴いて、私の考える通学路にリアリティはあるのか、喫茶店に向かうまでの道のりで不自然な点はないか、地理的に無理な動線は生じていないか、を精査。
後はハイティーンの頃の私の感情を呼び起こし、架空の4年間を捏造する…という段取りである。

で、まだ設定を書き始めて初日なわけですが、もう実感としてバリバリ危険な匂いがしてます。
どう危険か?だけど。
34歳まで生きてきた、この人生が一日で嫌になるくらい、一度私の思う暮らしを過ごしてみたいとばかり、ひねもす考えてしまうほどには危険な遊びである。

私はこの遊びを、趣味の創作活動の一環で始めている。いつでもやめていい。
そういった取り決めがあるからこそ着手できたけれど、他の人にはとてもじゃないが勧められない。
やめときなさい。