横になってみてる

大きな仕事が片付く。安堵の感情はこちらから訪ねてゆかないとなにひとつのおこぼれも与えてはくれない。背伸びをして、ぎこちなく「終わったぞお」などと言ってみる。どれだけ狭くて汚れていようと、快適なベンチを探すより車のシートにもたれたがる私の身体と私だ。

数年来、いつかは何かのためになると信じて、いつかは何かのためになると信じたい色々な仕事をこなしてきたが、今また新たに対峙する、いつかは何かのためになると信じたい仕事をスムーズにこなす一役を買っているような気がしてきた。これはとても素晴らしい事である。

現状、なんの役にも立っていない技術は何かあるだろうか。2〜30秒目を閉じて考える。それ以上は寝てしまうので手短に。

だめだった、寝てしまっていた。疲れを知らない体を渇望する。もう試合は始まったのだから、眠りは癒しでなく妨げだろう。