なにひとつの反動を求めないで、ぴょんぴょんと飛び跳ねたり路地の真ん中で立ち止まってみたいものである。
押さえつけられて固く収縮する僧帽筋の歌、頭蓋骨を足元高く保つ骨のゆらぎを想像しない、アメーバかゲル、はたまた一条の煙、それらの詩
あらゆる建造物に由来せずひとりでに翳る夕陽とかいつの間にかたくさんの水を含んでよぼよぼと転がっているゴムボールみたいな奔放さが私だけに必要なのか?
勝手に躓いて転び、松葉杖をついている老人
誰に断るでもなく禿げ上がっていく頭とか
ほとんど沈黙に近い相槌が必用なのは私だけか?
鍋に刻まれているガス火の痕を眺めている。