見つけた

たしか生卵を、口から口へと移しあっていくシーンが強烈だった。人々が愛し合い助け合って、おいしくなるラーメンはお茶を濁す役目すら果たせなかった。 走る棺桶が僕を追い抜いて見えなくなる頃…ひとしきり笑った後の涙みたいな犬の遠...

蠕動する

カーナビが、高い声でぶっきらぼうに言い放つ 「目的地の情報情報が更新されました、あなたのあなたを手動同期します」 たぶん、誰しもが首をかしげるように俺もそうして、たしか捨てるように置いたラークの箱を探す 年々趣味が悪くな...

11/14 みんパタ暮らしの朝市

明日の話です。 津島市『みんパタ暮らしの朝市』にて、コーヒーとドーナツをお出しします。 佐織線(いまは、あま愛西線というのね)沿いに突如現れる異空間が明日の会場です。 私はこのマルシェを、そして私の持ち場でもある『のこぎ...

11/11 tablier marche

意味のわからないむにゃむにゃばかり書いてないで、たまにはまともな告知をします。 本日は北名古屋市のヘアサロン、tablier さんで開かれますマルシェ、 tablier marche に出店します。 コーヒーとドーナツ、...

席を立って男は

「こんなの、嘘つきじゃないか!ただの2時間を出せ」 男の怒声でポップコーンが踊る、いっぴきの年老いたシーズーがそれを食べる。 「僕らが観ている2時間に、どうしてこうも矢継ぎ早に何事かが起きるんだ!あいつら揃って、税金は納...

何でも良い

とある光景をパックして、未来永劫眺めて暮らしたい者どもが筆を持ったり、銅板に水銀の蒸気を当てたり、羊の腸を束ねて作る弦をピンと張ったり。 後はすべからくサステインの問題と顔を付き合わせるだけの日々で…浮かんできてもすぐ静...

アーコール

血塗れだった思い出を脇にたずさえ、差し歯が笑う スカートが完璧なアールを描く どうか僕が目を閉じるまで、再びまぶたを開けた時も同じ顔をしていてくれないか 軛に繋がれた首が痒いと訴える牛の瞳は まざまざと見れたもんじゃない...

最後の人生

少し湧き立つ感情があって、ギターを爪弾く夜があった。 昔はどんな音楽を弾いて、楽しんでいただろうか… i phone のボイスメモを開いて頭から聴いてみる。 拙さの影から、「最後の人生」という言葉がヌッと出てくる。最後の...

今日のブッチャー

永遠の正体を知る肉屋がわたしに耳打ちする…100g348円です。 永遠の正体を知るわたしは、その事実は隠そうともせずに舌打ちを交えてこう言う…まからんのですか。 永遠の正体を知る肉屋が、知っている素振りをやめて慌てふため...