脆弱さはひとつの大いなる凶器だった。
明日、味噌汁に押し流されて喉を伝う神経毒が
粉塵爆発の悲惨なニュースにもみ消されて
私と、私以外の少なからぬ人々がモニターの向こう
歯噛みしてセラミックをたわませる
あの…ぼんやりと立ち話がこれほどまでに難しいものですか?
彼女の眉からは何も読み取れない。
脇を走る車の排気音だと思ったのかもしれない
あるいは既に返事は受け取っていて、
私が待たせているのかもしれない。
風にはためいて私を目指す号外、しかし決してぶっつかることはないだろう
どれもこれもが正しい物語
線虫から学ぶ、内側から食い破る歴史