なぜだかわからぬが、あなたが生きていることにとてつもない喜びを感じる。そして不可解に思う。なぜだかわからない点に、ではなく、とてつもない喜びを感じるところに。
車窓外に、山があり海があるのはまだ許せる。しかし突堤の向こう側に平屋が見えたり山の少し平らになった場所に屋根が見えると途端に疲れる。どうしてだろうか。そんな場所に選択肢がある、という事実を目の当たりにしたくない。ゲームで、当たり判定…つまりプレイしているキャラクターがこれ以上前に進めない地点というものを発見することはひとつの旅の終わりとひとつの安堵とを同時にもたらす。そういえば携帯電話を持ちはじめたときは、人はいついかなる時でも誰かに捕まえられる状況にあらねばならない事を社会が望んでしまったのだろうか、といった事を考えた、ような気がする。
ひどく眠い。