花は好きか?

春先からたくさんの植物が花をつけ始めて、私の1年はそこから始まる。庭の山茱萸や町中の梅、公園で見かけたミツマタの花から始まって、土筆もニョキニョキ、桜、ハルジオン、ムスカリ、木蓮、少し間を置いてヤマボウシ、芍薬、そして今は少しおどろおどろしく見える、ビヨウヤナギやドクダミなど。

植物が好きかと問われれば、気持ち悪いと答えるかもしれない。人間の手になるもの以外で、規則性をあからさまに備えているものって、少ない、または全く思い当たらない。だいぶ、人間の手が加えられているのかもしれないので、この表現は的を射ていないかもしれない。

しかし虫眼鏡を手にして木陰に立った時、杉苔などのびっしりと繁茂した姿を一つ一つ観察しても、それらの小さな小さな差異は私の目には感じ取れない。完全な、何かの法則に乗っ取って量産された全く同じ構造物の群体、そして翼を得た私が森を見下ろした時には、また同じような感想を得るのだろうと考える。ま

るで光が丘団地を始めて目にした時のような畏怖の念だ。結局同じ物がずらりと並んでいる様が恐ろしいのだろう。

あ、集合体恐怖症っていうのか。言葉は便利だなあ。