眠いな

極北を進路に据えて
大腸は銀河を駆け抜ける
ここは破り捨てられたカリカチュアの厚紙の墓場
大連の湿地帯をすり抜ける一枚のタブロー
天気の話ひとつできないで
爪ばかり伸びていく
駅に向かう
先週から予定されていた約束は交わした日そのままの新鮮さで
加速度をみるみる増していき
彼に描けない物事はもうこの世に存在しなくなった
あとは筆をどんなベンダーでへし折るのか
角度はいくらだ、ささくれの処理と面どりの有無は
つまり沈黙だ、沈黙は儲かる
邪魔が入った。またね。