たもの きみ あてりい

例えば attely という名前はどうだろう?
昨日の雨粒は答えない。今日質問したからだ。
技術、という、ウナギの寝床がある。ほんとにあるの?
技術がある、というより、明日も同じものを見ようとする情熱が先にあったのだろうか。
どうして明日も同じ思いをしたいのか?
それが気持ちよかったのでしょう。
誰が?脳が。

おんなじことを繰り返す快楽はすごい。私は昨日まで、今日、そして明日からも煙草を吸い続ける。快感が好きで、それが快感であることをしっているからだ。
これ、でもよくわからない。
たとえば道を歩く途上で突如踵を返し、元来た道を全く同じ通りに歩く羽目になると、私はとてつもなく不快な気持ちになる。
毎日同じ道順で帰ることすら、勤めに出始めた当初は嫌だった。
おかげで当時住んでいた、三鷹のお気に入り散歩コースは多岐にわたる。
そして、そのどれ一つとして覚えていない。
散歩コースは覚えるもんじゃないでしょ?

忘れたふりして話しかけることが多くなる。
本当に忘れていることもある。ア・イ・シ・テ・ル・の、サイン…?
今、この瞬間、私は産み落とされたとしたら、時間、光、空気、雨…私は何を術のたづきとして、世の中と波長を合わせていこうとするだろうか。
合わせる…?どうして?

無人島に漂着して、数十年、誰とも会うことができず、波の声を聴き、鳥と心通わせて暮らしていた人が、文明に救助され名を得たとする。
彼がその特異なバックグラウンドを音楽で表現したとして、もし彼の手にした楽器がレギュラーチューニングのギターで、Dmaj7から始まる楽曲を奏でたとしたら、私は席を立つか、もしものために行きがけに買っておいたLLサイズの卵をひとつずつ投げつけるだろう。
うそつき!
いや、優しさ!
とか叫びながら。