アーコール

血塗れだった思い出を脇にたずさえ、差し歯が笑う

スカートが完璧なアールを描く

どうか僕が目を閉じるまで、再びまぶたを開けた時も同じ顔をしていてくれないか

軛に繋がれた首が痒いと訴える牛の瞳は

まざまざと見れたもんじゃないが

君の瞳ならどうやら大丈夫な気がする